原風景

2025年7月3日

雑感 日本

t f B! P L

 

地球の原風景が、
火星のシドニア地区にあるんだとすれば、

この画像は、火星のシドニア・メンサエの一部を、NASA(アメリカ航空宇宙局)の火星探査機マーズ・リコネッサンス・オービターがとらえたものです。画面左上から右下に直線的に盛り上がった地形が映っています。これはかつての川底が侵食されにくく残ったものではないかと見られています。メンサエ(Mensae)はメンサ(Mensa)の複数形で、メンサとは頂部が平らなテーブル状の地形です。=出典;astropics

私の原風景は、

昭和38年 池袋駅東口ロ−タリ−〔松井一彦氏提供)
懐かしいトロリーバスや都電が集結し、幼い私の心は踊った=出典;フォト蔵


さしずめ、生まれ故郷の池袋にあるんだろう。

「原風景」という言葉が、

原風景(げんふうけい)は、人の心の奥にある原初の風景。懐かしさの感情を伴うことが多い。また実在する風景であるよりは、心象風景である場合もある。個人のものの考え方や感じ方に大きな影響を及ぼすことがある。(Wikipedia)

という意味であるならば、迷わずこんな写真を選ぶところだ。

が、しかし、当時まだ小学生だった私は、

池袋駅周辺の歩道にいくつもあった通気口。地下鉄が通る際の風圧で自然換気ができる。当時はおそらくは丸の内線か有楽町線のものだったろう。今日では立体的な機械換気に変わり、都営地下鉄新宿線以外見かけないという=出典;小学館HugKum

このような妙なものにより惹かれていた。
電車が駅に接近すると、次第に通気口からの風圧が強くなる。
要はマリリン・モンローや昭和のCMでスカートを抑えるあれである。
それが面白くて、、ではない。
匂いである。
電車や路線の機械油っぽいそれに交じって、人いきれや食べ物や、地下鉄構内のなんともいえぬ匂いがあがってくるのである。
冬場などはその熱気まで体感できた。
それは、不思議なもので極めて都会的なそれに感じられた。
まれにガソリンやエグゾーストの匂いが大好きだというものがいるが、それに近い。

匂いという原風景があってもいいだろう。

 夏休みに遊んだ福島の田舎から東京に戻った際に感じたあの感慨。
お盆明けのどんよりとした都心の空気が懐かしく、やはり自分はここではないと駄目なんだと。

そんな退廃的な”都会っ子”の私も、次第に本物の原風景を探り当てるようになっていった。


ぜひ、部屋の電気を消して、夕刻に一人でこの音を浴びてほしい。
動画は時間の推移で次第に暗くなるので、よりリアルに体感できるかもしれません。


この画像での山川には派手さがない。
息を吞む大自然というよりも、その代わり、日本の田舎に代表されるような包み込むような懐かしさがある。
それにしても、なぜにヒグラシなんだろうか?

私は、ふとレムリア大陸を想像していた。
そこはきっとこんな平和が続いたんではないだろうか?
薄暮ともなると、ヒグラシが鳴く。
その蝉が擦る羽の振動が私たちのDNAに刻まれる。

日本の原風景はレムリア大陸にまでさかのぼる。
いつの間にかそんな妄想をたくましくしていた。






このブログを検索

Archives

Translate

連絡フォーム

名前

メール *

メッセージ *

QooQ