何年ぶりだろうか、
このところほぼ断食に近い生活を送っている。
酒肴どころか、まれに玄米半膳と、少量のきんぴらごぼう、油味噌を摂ったり摂らなかったり・・。
枯淡の境地に遊ぶ・・という風な趣向は人気があります。
そこに持ってきて簡素なミニマリズム。
さらに、茶人や歌人の随筆など知的な要素が加わると、なるほどそこに憧れのライフスタイルが出来上がりそうですね。
日本人は好きなんですねえ。
それを何というのか。
YouTubeなどでも”丁寧な暮らし”などといったキーワードのもと、私生活を綴るものが流行っていますが、それと通底しています。
自分の流儀、ささやかな信条・・などが共感を呼ぶのです。
しかし、それは嘘です。
それは「商品」です。
もし、何かに憧れるとすれば、そこには「そうではない自分」がいるからです。
私が、ほぼ断食を始めたのも、何か殊勝な心掛けでそうしているのではなく、前回にほのめかしたように、自分の病を治す、しかも、いよいよになってしまったから、やおら重い腰を持ち上げただけに過ぎないわけです。そんな様を「枯淡」と言うのであれば、その境地を目指して日夜修行に明け暮れている方々は、ばかばかしくてやってられないとなるわけです。
即効性のある食物療法を特別大公開！
無駄話はこれくらいにして、
今回はズバリ、即効性のある食物療法を特別大公開！
と行きましょう。
（※普段からマクロビ等おやりの方はご存じですので除きます）
私が対象にしたいのは、日々忙しく、仕事から帰宅後も夕飯の支度もままならず、（良くないと思いつつも）スーパーの総菜や、時にインスタント食品などでごまかすことの多いあなたです。
①醤油
まず用意していただくものは、純正醤油です。
源材料の記載ラベルに、カナダ・アメリカ産大豆とかアミノ酸とかの表示があるものは不可。
あくまでも、国産大豆、国産小麦、塩のみのもの。
出来れば古式醸造がいい。
（※ちなみに我が家では野崎洋光さんも使っている「津軽本醸造醬油」を使用しています）
少々お値段は張りますが、これは「薬」ですので、ぜひ常備しておいてください（あなたがマクロビとかと縁がなく、普通食をされている場合は、あえてこの醤油を使わずに、キッコーマンでも何でも構いません。薬膳として使わない場合は、無意味でもったいないものです）
自家製で漬けておられる方はそれでよい。
市販のものはよく気を付けて購入する。
ハチミツなど甘味があるものは不可。
あくまでも梅と塩のみのしょっぱすっぱいもの。
③ひね生姜
これは、どこでも日常的に常備されているので、問題ないですね。
④ほうじ番茶
最近ではお茶はペットボトルでという方が多いようですが、ぜひ急須から熱いお湯を注いでほうじ茶、番茶を召し上がってください。そう快感が違います。
お茶はもちろん無農薬、有機栽培がいいのですが、普通のものでも構いません。
⑤有精卵（※必要に応じて）
スーパーにはあまり売っていません。
探せば手に入ります（Amazonでも取り扱いあり）。
平飼いのもの。
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| 有精卵 ほうじ番茶 |
さあ、揃いましたか？
では行ってみましょう！
先鋒；醤油番茶
上記ほうじ茶に醤油を注いだもの。
えー！😡💢
ま、そうですね。
説明不足ですね。
以下、桜沢如一『新食養療法』から補足しましょう。
純正古式醤油小さじ1～2杯に三年番茶カップ7合目をさし、よく攪拌したもの。これは身体の老廃塩を去り、新塩を補給して新陳代謝を促しす。入浴の前後、または労働の前後疲労の時これを用うれば身体、精神を爽快にする。
とにかく、「お手軽」でしょ？
※三年番茶＝自然食品店などで手に入りますが、ここではあくまでも日常で出来る療法をご紹介していますので、普通のもので結構。
副将；梅生番茶（うめしょうばんちゃ）
う～ん、これはホントは大将の器。
食養で最も愛されたポピュラーな療法。
大概の胃腸の痛み、不快感は即座に解消されます。
梅干し2個（大ならば1個）に生姜卸しその3分の1、古式醤油1勺（約大匙1杯）位を加え、熱き番茶7，8勺（1合弱）注ぎしもの。
醬油番茶と同じ効能にて一層強し。新陳代謝を促進し、血行を盛んにし、胃腸を整うの効あって、貧血者に最もよし。如何なる食傷、腹痛にも達効あり。
（※梅干しは種を取って、潰しておきます）
より胃腸に滞留させ効果を狙う方は、本品を本葛（片栗粉は絶対に不可）でとろみをつけて飲用する。
醬油番茶もそうですが、番茶は必ず熱いものを注ぎ、熱いうちに飲む事。
大将；卵醬（らんしょう）
さあ有精卵の出番です。
もちろん生卵です。
その殻をほぼ真ん中あたりで割り、全卵を容器に移します。
攪拌します。
先ほど割った殻の半分の量に純正醬油を入れ、全卵に入れ再度攪拌します。
これを味わわずに一気に飲み（頓服し）ます。
1日1回、3日以上連用しない事。
最も陽性な飲み物で、心臓の妙薬です。
（※黄身だけで作ればさらに陽性ですが、お勧めしません）
陰性体質の方、一度お試しあれ。
心の問題なんてないよ、それは体の問題だよ
さあ、つまらない考えは跳ね飛ばして、まずは上のうちどれでもよいのでやってみてください。
身体の心底から光が・・目の覚めるような思いがしたはずです。
私見ですが、どーもこのところ、ちょっとした精神的なダメージを気に病み、それを「病気」として納得するような方々が多いように見受けられます。
「鬱」とか言いますが、それは誰にでもあるものです。
「心の病」にすることで、それはあなたを離れたように見えますが、それは実は身体の問題です。
なぜなら、心と体は一つであり、分離できないものだからです。
心が一人歩きする段階で、それは分裂です。
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