すべて噓というのは観念ではありません。
事実です。
往く川の流れは絶えずして しかももとの水にあらず(方丈記)
今見ているその川の水は、すでにもとの水ではない。
新たな水に変わっている。
これは、物理的にも化学的にも事実である、のに、(私たちは)一つの同じ川の水という相(イメージ)で、それをとらえています。
これはまんまと嘘(のイメージを描き、それ)に騙されている図式です。
実際は、その内容的には刻一刻と全く違う川です。
となると、イメージ(相)というものは、一種の固執、固着ととらえても構わないでしょう。(動いているものを不動としているのだから)
だから、あなたの憧れの芸能人でも、崇拝しているヒーラーにしても、実際に会ってみて「アレ?」「おや?」とかなどということもままあるわけです。
(いい意味でも、悪い意味でも)イメージに裏切られます。
あなたは、筋肉モリモリのマッチョ、ボディービルダーが、日ごろからプロテイン(高蛋白)低脂肪の食事を摂取していることはご存じでしょう。
では、牛や象は何を食べてあの図体を維持しているかご存じですか?
カバやサイといった筋骨隆々とした動物(猛獣)もです。
彼らは魚や肉は食べません。プロテインの錠剤も摂りません。
草や茎、水草、干し草などを食べてます。
私はそうは思いませんが、多くの方々は骨をつくるのにはカルシウム、肉をつくるのにはタンパク質なんて(短絡的に)考えているものです。
だから、「毎日骨太」牛乳だとか、「スタミナなんとか」とかで肉を摂取しているわけです。
でも彼らはそんなことに頓着せずに優に体重何トンの世界です。
これを「不思議」と思わない目は、先ほどの話ではないですが、固着しています(笑)。
この春に土筆を採って食べた方もおられるでしょう。
あのお馴染みの土筆は、弱酸性の土壌で育ちます。
当然そこには、カルシウム(Ca)といったアルカリ性のミネラルは微量にしかありません。
しかし、土筆は7割がたもカルシウムに富んだ植物です。
なぜでしょうか?
空気中からとんでもない量の石灰を取り入れているのでしょうか?
下の表は、分光学的に見た元素の陰陽分類です。
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元素のスペクトル分析表:表中縦半分左側には陽性の、右半分には陰性の元素がある。いずれも中央から端に向かうほどその性質は強くなると同時に両者間の親和力も強力になる。またNa(ナトリウム)とK(カリウム)は、植物界(我々の食物の大本)で最も重要な元素で、両者は相反する性質を持つ。=桜沢如一著『無双原理・易( le Principe Unique)』日本CIより |
大がかりのサイクロトロンなどを使わずに、自然界の万物は低温低圧下の生体内で原子転換を行っている。
つまり、先ほどの牛や象の例を出すまでもなく、自身の体内で摂取したミネラルを、まったく違ったそれに変えている。
このことは桜沢の提唱してきた「陰陽の転換の原理」そのものであって、彼は『原子力時代と東洋哲学』なる本をパリで上梓した。
これを読んだルイ・ケルブランという科学者がその東洋哲学に裏打ちされた哲学に心酔、桜沢の著作を次々に読んでいった。
なぜかというに、ケルブランはすでに自身の長年の研究から「生体内での原子転換」が可能であるという結論を得ていたからだ。
彼は、ところを意を得たりとばかりに桜沢に接近していった。
当然アカデミーからは干されることが目に見えていたことから、彼は自著を死後に出版する覚悟を決めていたという。
しかし、桜沢に激励され、彼は『生体による原子転換』(1962)、続いて『自然の中の原子転換』(1963)を桜沢の手によって日仏同時出版となった。
これが、陰陽東洋哲学の現代(科学)版ともいえる、モノの世界での「転換の原理」の証明であった。
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ルイ・ケルブラン(1901~1983)=仏人科学者。「生物学的原子転換」理論の提唱者。参考:Wikipedia |
化学好きの方は面白いと思われますが、このほかにもまだ面白い例証があります。
以下に、その辺りを上手くまとめた文章がありますので、引用します。
ケルブランによれば、動物や人間も植物と同じように、いやもっと高い確率で原子転換をやっている。一、二の例をあげると──。
- にわとりがカルシウム不足のために、殻のない卵を生むようになった時、雲母を与えると、またたく間に食べつくして、ニ十四時間後には固い殻のある卵を生むようになる。にわとりの血液が原子転換能力をもっている証拠で、雲母の主成分であるKやAIをCaに転換したのである。
- カニは数回脱皮して固い殻を脱ぎ捨てる。すると小さい魚介類にも食べられるような軟体動物になり、生命の危険にさらされるので、岩の穴にかくれる。しかしニ十四時間後には立派な殻をつけて出てくる。カニはCaの少ない海水からナトリウム(原子量23)をとり、水素(1)を融合してマグネシウム(24)をつくり、(あるいは海水から直接マグネシウムをとり)、さらに酸素(16)をとり、融合してカルシウム(40)をつくりだすのである。
それにしてもである。
そもそも、私たち人間は植物のクロロフィル(陰)をヘモグロビン(陽)に転換しているではないか?(一応付記しますが、肉だって魚だって食べてるじゃないか、ですが、その動物や鳥、魚にしても植物性を食べている。ライオンがシマウマを襲って捕食するにしてもまずは腸の中の草を食う)
まだまだ例証はありますが、なんだか飽きてきちゃったんでこの辺にします。
嘘の話の方が面白いですからね(笑)
以上の原子転換のお話は、
《この宇宙では一切は変わる。変わらないものはない。何ひとつ変わらないものはないことだけが、唯一変わらない真理である。》
との、東洋5000年来の哲理が単なる観念や妄想ではないことの実証である。
Aと思っていたものがBになり、
Aが忽然と消えてまた現れたり、
Bになったり消えてしまうものをAと呼んでいるから、それは嘘になるんですね。
量子論の世界では、さらに論理学では成り立たないような現象が起きているようです。この辺の物理学や科学的な事象については皆さんの方がお詳しいかと思いますので、もしご興味があれば、ここにある原子転換の原理を脇に据えつつお考えくだされば、もしかしてさらに面白い発見があるかもしれません。
すべては嘘である。
なぜにそうなのかと言えば、「食は心身に先行する」の対数スパイラル図の第6から1までの相対界そのものが、またそこにある森羅万象が、陰があってはじめて陽が成り立つ(その逆も真)という相互依存、相補の関係にあることで、単体にはその実体はないからである。
つまり、「男がいる」というのは嘘である。
もしくは、それは「女がいる」と言っているのに等しい。
(女がいずして男はいないからである。)
であれば、それ(「女がいる」)も嘘である。
同様に「私がいる」というのは弱った物言いである💦
「私」は、他者、人類がおらずして絶対にいない。
だから、「私」の定義は、「全人類の中での私」(もしくは「全人類」でも構わない)であって、単体の独立した「私」はあり得ないから間違いである。
その片っ方が消えてしまえば、もう片方も消え去る。
片方を消すにはもう片方を消せば足りる。
しかし、あなたは決して消えることはない。
そうした次第を操縦しているのはあなただからだ。
だから、あなたはこの世(相対世界)の住人ではないことは明確ではないか?
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