私のいる家のバルコニーから、さる公園の樹々の梢が見える。
欅なのかトウカエデなのか、私には不明だが、とにかく四季に応じてその変化が楽しめる。
とりわけ私が好きなのは、冬だ。
きれいさっぱり枝葉を落として、ただ梢だけが天空に向かって屹立している。
その先端部の何と繊細なことだろう。
それは数千、あるいはそれ以上の神経の束に酷似している。
間違いなく空間から電磁波様の波動を受けて、そしてまた何かを放出しているように見える。
だから美しいのだ。
さわさわと風に揺れても、その先端部はすべて上方を向いたまま。
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冬の木立=文中の公園のものではありません |
ついこの二週間ほど前あたりからだろうか、桜の花が散るころには梢は芽吹き、そうなると速い。
すでに枝葉が準備され、今ではなんだかリスの尻尾のような不格好な状態になっている。
でももうじきやってくる五月の新緑シーズンには、毎年見違えるようなたわわな緑を楽しませてくれる。
新緑の緑も、うきうきとした躍動感を秘めていて好きなものである。
すでに余計になった枝葉など、すべてをそぎ落として極寒の冬をしのいだ樹々。
その研ぎ澄まされた神経は、間違いなく新たな生命をプログラミングしている。
お知らせ
体調等事情がございまして、次の項が難航しています。
もうしばしお待ちください。
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